会員登録フォームの作成

会員登録フォームを作成します。Webシステム開発入門では、メールアドレスがユーザーIDになる会員登録の実装方法を解説します。

会員登録のユーザー情報

会員登録に最低限必要なものは以下です。

  • メールアドレス
  • パスワード

メールアドレスが、ユーザーを一意に識別するためのユーザーIDになります。メールアドレスはユーザー認証に利用されます。ユーザーのメールアドレスは、ユーザー本人しか受信できないと想定できるので、ユーザー認証に利用できます。

会員登録フォームの作成

会員登録フォームを作成してみましょう。「templates/signup.html.ep」に作成してください。

<div class="signup">
  <form action="<%= url_for %>" method="POST">
    <div class="signup-title">新規アカウントを作成</div>
    <%= text_field 'mail', placeholder => 'メールアドレス' %>
    <%= password_field 'password', placeholder => 'パスワード' %>
    <%= submit_button 'アカウント登録' %>
    <%= hidden_field 'op' => 'register' %>
  </form>
</div>

タグヘルパー

「text_field」「password_field」というのは、Mojoliciousのタグヘルパーです。text_fieldは、自動的にフォームに値を復元してくれるので便利です。たとえば、フォームの内容に間違いがあった場合に、同じ画面を表示することになりますが、このときに、値を自動的に復元してくれるのです。

actionのurl_forメソッド

url_forメソッドに引数を与えなかった場合は、現在のURLを返してくれます。現在のURLのPOSTの処理で、この後の処理を行います。

仮登録の処理

仮登録の処理であることが明示的にわかるように、隠しフィールドとして「op」という名前で「register」という値を設定しています。

      <%= hidden_field 'op' => 'register' %>

HTML情報

HTMLの情報です。

登録フォームのスタイルシート

登録フォームのスタイルシートは「public/css/default.css」に記述してください。スマートフォン対応のCSS設定がされていることが前提になります。

  /* 会員登録 */
  .signup {
    background:#fafafa;
    padding:70px 0;
  }
  .signup form {
    width:calc(100% - 15px);
    max-width:500px;
    margin-left:auto;
    margin-right:auto;
  }
  .signup-title {
    font-weight:bold;
    text-align:center;
    font-size:28px;
  }
  .signup input[type=text], .signup input[type=password] {
    display:block;
    width:calc(100% - 15px);
    margin-left:auto;
    margin-right:auto;
    margin-top:12px;
    margin-bottom:12px;
    padding:17px 10px 15px 10px;
    border-radius:3px;
    border:1px solid #ddd;
    font-size:16px;
  }
  .signup input[type=submit] {
    display:block;
    width:calc(50%);
    max-width:500px;
    margin-left:auto;
    margin-right:auto;
    background:#D82E5D;
    border:1px solid #D82E5D;
    color:white;
    padding:15px 0 13px 0;
    border-radius:5px;
    cursor:pointer;
    font-size:20px;
  }

会員登録フォームのルーティング

会員登録フォームのルーティングです。startupメソッドの中にルーティングを記述しましょう。

sub startup {
  my $self = shift;

  # ルーター
  my $r = $self->routes;
  
  $r->any('/signup' => sub { shift->render('signup') });
}

AutoRouteプラグインを使ってルーティングを自動化している場合はテンプレートを「auto/signup.html.ep」に配置してください。

sub startup {
  my $self = shift;

  my $r = $self->routes;
  
  $self->plugin('AutoRoute', route => $r);
}

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