LinuxにおけるWeb開発環境の構築
Ubuntu, CentOS, DebianなどのLinuxサーバーにおけるWeb開発環境の構築について解説します。
LinuxサーバーにSSHを使って接続できていることは前提とします。
PerlでWebシステム開発環境を構築するための前提
各Linuxにおいて、Perlをインストールすることの前提について書いておきます。yumやapt-getなど、パッケージのインストールコマンドがLinuxディストリビューションにおいて異なるので、必要な内容を書いておきます。
make
makeがインストールされていない場合はインストールしてください。
# CentOSの例 sudo yum -y install make
makeは、Perlのモジュールをインストールするときに、その手順を実行するツールとして利用されます。
gcc
gccがインストールされていない場合は、インストールしてください。
# CentOSの例 sudo yum -y install gcc
gccは、PerlのモジュールでC拡張が使われている場合に、これをコンパイルするために必要です。
patch
patchがインストールされていない場合は、インストールしてください。
# CentOSの例 sudo yum -y install patch
patchは、perlbrewと呼ばれるPerlのインストールツールを使う場合に必要です。
openssl
opensslがインストールされていない場合は、インストールしてください。opensslのコマンドに加えて、opensslのライブラリ(openssl-devel。名前はLinuxディストリビューションで異なる)もインストールします。
# CentOSの例 sudo yum -y install openssl sudo yum -y install openssl-devel
opensslは、Perlとは直接的には、関係がありませんが、最近のWebがHTTPSで接続することを、求められるため、あらかじめインストールしておきましょう。
git
gitがインストールされていない場合は、インストールしてください。
# CentOSの例 sudo yum -y git
gitは、Perlとは直接関係がありませんが、Webシステム開発におけるソースコード管理に使うので、インストールしておきましょう。
システムPerl
Webシステム開発には、ユーザー環境にインストールするPerlを使うのですが、システムPerlもインストールしておいた方が、何かと便利でしょう。
# CentOSの例 sudo yum -y install perl perl-core
Perlのユーザー環境へのインストール
次にPerlをインストールしましょう。Perlをユーザー環境にインストールします。以下の記事の「ユーザー環境へのPerlのインストール」という部分です。
Webシステム開発を行う場合は、コアPerlではなく、上記手順でインストールしたものを使います。一番大きな理由は、CPANというサイトからモジュールをインストールするのに、ユーザー環境にPerlをインストールしておくのが、簡単で便利だからです。
また、Perlだけのアップグレードをすることも、システムPerlに依存せずにできます。
Mojoliciousのインストール
最後に、LinuxへのPerlのインストールでインストールしたcpanmというツールを使ってMojoliciousをインストールします。
cpanm Mojolicious
Webシステム開発環境の構築お疲れさまでした。
(UbuntuとDebianにおけるCentOSにおけるyumに該当する部分を記述できる方、お手伝い募集中)